人生にトラブルという名のスパイスを一振りしてワンランクアップした視野を
人は失敗やトラブルを嫌う。 特に日本人はとりわけこの意識が強いですよね。
でも私のスタンスは、基本的に「とりあえず失敗しておけばいい」です。
失敗することによるメリットはたーくさんあります。
・失敗を重ねる事により、失敗すること自体への抵抗がなくなり、楽観的になれ、新しいことへチャレンジのハードルが低くなる
・たくさん失敗する事により、失敗したときに被る損害が見積もれるようになるため、 何かを使用とする時のリスクを測る精度が上がる
・失敗たことにより、失敗しなかった時に想定したこと以外のことに出会う事となり、 結果として得られることが多い
・ 失敗してもいいや、というスタンスで様々なことを新しく始めることができるため、 全てに前向きになれ、様々な経験ができる。
失敗によるデメリットは、なんでしょう。
・金銭的、時間的な損害を被る、信用を失う、あたりでしょうか。
でも、失敗したかを論理的に振り返って考え、 うまくリカバリーすることにより、ゼロかむしろプラスに働くこともあると思いますので、デメリットと言い切れるかどうか。
私が実際に失敗した過去の事例から、それが本当に「損」であるかについて、振り返ってみようと 思う。
・株や金融取引での失敗により、金銭的損害を被る
→この失敗がショッキングで真剣に原因を追求したことにより、今までふわっと理解していた金融経済の仕組みを真剣に理解することができました。
また、集団心理やリスクと確率論、ブラックスワン(事前にほとんど予想できず、起きた時の衝撃が大きい事象)、自身の平時とは異なる心理状況等、書籍で学ぶようなことを身を以て学べたと思います
・詐欺にあう
詐欺にあう時の心理状況は、今までに経験したことのないもの。というか、実際に遭って見ないと、本当に分からないです。
目の前のことしか見えなくなり、冷静な判断を失うこと。たとえ常に用心している状態でも その警戒をうまくほどき、コントロールすることに長けている人にかかると、平常心なんてびっくりするくらいに飛んでしまいます。もちろん自分でも想定外のことだらけ。詐欺師は、人間の心をコントロールする天才なのです
そしてその手法を思い返しながら分析していくことにより、人間の心理への働きかけ方を 学ぶ事ができました。
私にとって、取り返しのつかない失敗とは、
・命を失う(自分、大切な人、他人全て含め)
であり、リカバリーが難しい、大きな痛手を被る失敗とは、
・返済できない程の借金を背負う
・刑務所に入る
・かなり重度のケガ、病気を被る
くらいでしょうか。
人生で迷った時に、これらのリスクが高い場合など、かなり少ないと思います。
逆に、「失敗するかもしれないから」と、ためらうことによるデメリットは、 人生において大きな資産である「貴重な経験」ができないことです。
これはお金に変えられない、非常に貴重な資産。
だから、ほとんどのことは実行できるはずであり、考慮すべきは 「やるかやらないか」ではなく、 「どうリスクを見極め、それに対処して「やる」か」、 そして、失敗した時にいかに振り返り、多くの事を得るか、 ではないでしょうか。