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Simple and Worthy LIFE

シンプルライフ、時々贅沢。

仕事選びの本質は、自由と安定とのトレードオフ

就職先を探す際、まずは何を重視するだろうか?
業界、業種から選んでいる人が大多数ではないだろうか。
数ある企業から、ある程度の数に絞るために、まずは業種、職種を考える。
そして、「何となく」自分が好きそうな業界を何となく決め、そのなかで「良い会社」を希望する。
「良い会社」、世間一般的に共通の基準で測られた「良い会社」。
それは誰にとって「良い会社」だろうか??

私も以前はその切り口で会社選びをした。
・・・それ故に結果的に自分に全く適していない会社を選択することとなってしまった。

それでは、まず始めに考えるべきことは何か?
それは、自由を選ぶか、安定を選ぶかの二択である。
その切り分けをした上での業種、業界の選択をすることを私はお勧めする。
ここでいう「自由」とは、働き方の自由度、「働きがい」。
「安定」とは、企業の安定性及び、ライフスタイルの安定といった、「働きやすさ」である。

最近、様々な書籍や雑誌で、働き方の自由度や働きがいについて取り上げられることも多くなった。
それだけ自由な働き方に対するニーズも高まってきているのだろう。
さて、ここで注意してほしいのは、自由な会社、自由な働き方、というのは、
そんなに甘いものではないということ。

本田直之さんの著書、「あたらしい働き方」でも、働きがいのある会社が紹介されており、
そこに書かれているような「自由」な会社には憧れをもつかもしれない。
ただ、この本でも最後の方に若干述べられているが、
「自由」というメリットはあるが、同時に「厳しい」会社がほとんどである。という事実。
つまり、そんな会社で働くならば、ある程度の覚悟が必要であるという事。
例えば、いわゆる「ブラック企業」的な側面をも受け入れる必要があるという事。
長時間労働、激務やプレッシャーやストレスといった面でのタフさを求められるという事。

要は世間一般的に「激務」「ブラック企業」といわれていようが、自分の価値観に合っていれば働きやすい会社、自分の価値観とかけ離れていれば、どんなに「働きやすい会社」といわれていても、非常に辛い環境となりうる。ということ。

私自身、前職は残業もほとんどなし、福利厚生も手厚く、仕事へのプレッシャーもほとんどなく、
のんびりとマイペースに働ける会社であった。
働く場所に「安定性」「プライベートの充実」を求めている人にとっては最高の会社かもしれない。
ただ、私の場合は、その「ヌルさ」が退屈で仕方が無かった。
安定していて、キャリアパスがはっきりしているからこそ、3年後の自分の仕事、立場を
すぐに悟ることができ、その瞬間モチベーションは急落した。
急に人生が色あせて見え、常に気分は落ち込んでいた。
そこで気づいたのは、自分は安定やキャリアパスといった、決められた線路上を走るのは
非常に向いていないということ。
職種、業種としては自分に合っていたが、「安定性」という面でのギャップがあまりにも大きかった。
そこで私は転職することにした。
安定した生活よりも、先の見えない不安定な世界へ。

現職はいわゆるベンチャー企業
勤務時間も長く、企業としても安定はしていない。福利厚生もほとんど整っていなければ、
成果を求められ、自分の仕事に責任があるため、プレッシャーも大きい。
ある人からみるといわゆる「ブラック企業」であるように映るかもしれない。
転職する際、次に行く会社について話すと、母親からは非常に心配されたりもした。
平日は毎日家に寝に帰るだけ、という生活。平日にプライベートな時間はほとんどない。
それでも、今の仕事の方が断然好きだ。
なぜならば、
安定していないからこそ、会社のダイナミックな変革のまっただ中で思う存分好きなようにできる。
仕組みを、仕事を、自分で作れるから。
仕事に責任をもてるからこそ、成果さえ担保していれば自分の好きなように仕事ができる。
福利厚生が整っていないからこそ、その分のリターンは給与という数字で支払われる。
自発的にやりたい仕事を取りにいき、責任をもってその仕事をやりきるまでに得られる能力は大きい。
しかも企業独自の知識、スキルではなく、他の場所でもしっかりと活用できる能力を。
そのため、もし明日今の企業がなくなってしまったとしても、他の働き口を探すのに、
さほど心配はしないだろう。
そういった意味で、自分にとって安定はほとんど意味を持たない。

どちらの選択が正しいかは、その人個人の価値観によるため、正解などない。
私の今の会社も合わない人にとっては辛くて仕方のない会社に思えるだろう。
実際にそう思って退職する人も数多く存在する。
「良い会社」というものに対する評価は人それぞれである。
だからこそ、仕事を選択する際にはまずはこの部分をはっきりさせることが大切である。
一般的な共通の基準ではなく、個人の感じ方に依存するのだから、自分自身に聞く以外、
本にもインターネットにも答えは書いていない。