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【コンサルの思考法】なぜなぜ分析(5 whys)は真因解明のための定石を身につけよう!

問題が発生している「現象」の理由を解明し、再発防止策に結び付ける「解決策」検討の為の思考法として、

よく「なぜなぜ分析」を利用します。

5 Whysともよばれるこの分析は、トヨタ生産方式の構成要素ですが、

その名の通り、複数回の「なぜ」を繰り返し、真因を突き止めるのに役立ちます。

 

なぜなぜは、以下の5つのステップで進めます。


1.課題を抽出する
2.分析対象を理解し、状況を整理する
3.分析の実施
4.再発防止策案の検討
5.再発防止策の実施と効果測定
 

以下に簡単な例をご紹介しましょう。

 

【問題提起】部屋が常に散らかっている

 

部屋が常に散らかっているのはなぜか?

この問題が発生する理由としては、

理由①モノが多すぎる

理由②モノ片づけるをする時間が無い    

理由③モノを片づける「先」を用意していない

の3つの理由が挙げられます。

 

次に、理由③を使ってさらに深堀って行きましょう。

 

なぜ「モノを片づける「先」を用意していない」のか?

 →部屋に収納スペースが少ないから

 

なぜ「部屋に収納スペースが少ない」のか?

 →クローゼット等、部屋に備え付けの収納スペースしか活用していないから

 

なぜ「部屋に備え付けの収納スペースしか活用していない」のか?

 →そもそも収納スペースを「作る」という意識がないから

 

なぜ「収納スペースを「作る」という意識がない」のか?

 →収納術に関する知識が不足しているから

 

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これにより、理由③の結論は、収納関連の書籍で収納術を学ぶことにより、解消できるでしょう。

同様に、理由①、②についても同様になぜなぜしていき、

3つの根本原因の解決方法が、この「部屋がかたづかない」の対処方法で、

それらを実践することにより、問題を解消します。

 

押さえておくべきポイント 

上記に則り、単純に「なぜ」を繰り返していくだけのシンプルな方法ですが、

正確な解を得るに当たり、いくつかのポイントがあります。

 

【ポイント1】 事前準備として、出発点となる問題について、出来るだけ事実関係を、整理しておく
【ポイント2】 一つの「なぜ」には、一つの事実または仮説を書く
【ポイント3】 逆さに読んでも、話がつながるような論理構造となるようにする
【ポイント4】 複数の要因がある場合は、要因をMECEに洗い出す
【ポイント5】 「5」whysにとらわれず、真因にたどり着くまで「なぜ」を繰り返す

 

仕事だけでなく、ダイエット、人間関係といったプライベートの問題等でも使えるので、

頭の体操も兼て一度試してみてはいかがでしょうか。