Simple and Worthy LIFE

シンプルライフ、時々贅沢。

【カタネベーカリー】最愛のバゲットは舌に残る絶品!焼きたてパンのモーニングはわざわざ行く価値アリの名店

朝の代々木上原の住宅街。
お店の100メートル手前から、甘ーいパンの香りが漂ってきて、
周りの住宅からは朝のパタパタとした音がかすかに聞こえます。
 
代々木上原の駅から徒歩10分ほどと、立地がイマイチですが、
それでもわざわざ行きたい!と思っていたパン屋さん。
カタネベーカリー。
メディア等でも紹介され、とっても有名ですよね。
あのブルーボトルコーヒーのCEO自ら褒め称え、日本の店舗でポーチドエッグと一緒に供されているとのこと。
 
パン屋さんは7時オープン。
モーニングをいただけるカフェは7時半オープン。
近所の中学生が買っていってたりと、地域に根ざした、素朴なパン屋さん。
 
カフェの店舗はパン屋さんの下の地下のお部屋。
地下なので、さんさんと朝日の差し込むカフェ、とはいきませんが、
パリの小さなカフェ、という感じで味わいがあります。
雰囲気を楽しむ、というよりはパンを楽しみに来たので、それもよし。と。
 
7時半の開店から、平日の早朝にも関わらず続々とお客さんが入って来ました。
やはり有名なだけありますね。
平日の朝であれば並ばずにはいれますが、土日だと、パンを買う人が店の前に列をなしていることもよくあります。
 
パリの朝食、というセットを注文。
700円でクロワッサン、バゲット、その他二種類のパンに、
小さなジュース、ジャムとバター、ドリンクがついてきます。
 
バゲットうまっ!
小麦の香り強い系。もっっちり、パリッのお手本みたいなパン。
ブリオッシュはふわっわで、最後の最後まで強い卵とバターの香りが残る
クロワッサンは理想のクロワッサンそのもの。
パリッとした薄い層と、その下に広がる芳醇なパターの香り漂うしっとり生地。
サワーブレッドのような穀物パン、これも香りが強く、存在感があります。
 
セットのジャムはルバーブのジャム。
初めて食べました。
野菜やんって思って、青臭さがあるのかと思っていましたが、超まろやかで臭みも雑味もなく、ほのかな苦みと酸味が心地よい。
 
予想はしていたものの、それ以上のクオリティです。
甘い系のパンや調理パンは食べていないけれども、このお店では、素朴系なパンで小麦とバターの香りを楽しむのがベスト!と強く感じました。
むしろ、折角の美味しいジャム、パンそのものが美味しすぎてパンにつけるまで至らず、そのまま食べちゃいました。
 
そしてさりげなく小さなみかんジュースがセットででてくるけど、その場でみかんを絞ってるんです!
確かにみかんそのものを飲んでるような、強烈な果実感が口の中いっぱいに広がります。
パンという最強の武器がなくとも、このこだわりの品々は、それだけで十分強みのあるカフェで、人々を惹きつけると思います。
 
ごちそうさまでした!
 
 
 
 
 
 
 

【ゴントラン シェリエ】立地抜群!活気溢れるパリ本店のブーランジェリーでモーニング@渋谷

パリのモンマルトル広場近くのブーランジェリーが本店。
美味しいパンのモーニングを早朝から食べられるとのことで、
期待度大で早速訪れてみました。
 
宮益坂下。ヒカリエの向かい。渋谷駅出口の目の前。
このロケーション的に嫌な予感がしましたがそれが的中。むむむ!
 
レストラン、カフェの良し悪しって、ドアを入った瞬間の空気感で
割と直感的に分かるものだと思います。
そしてこのお店は、残念ながら直感的にネガティブな印象を持ちました。。。
モーニングセットの食べられるのは2階、
階段を上がる途中から、ガヤガヤとした喧騒が。
 
結構箱が大きく、2階が65席あります。
ファーストフード店のような雑踏と綺麗でオシャレにまとめているけれどもコモディティ化されたような店内雰囲気。
窓も小さく、ちょっと閉塞感が。。。とはいえ渋谷の駅前だから仕方がないか。。。
 
渋谷駅のヒカリエ方面で朝からやってるカフェとして
待ち合わせとかの使い勝手は抜群!
静かな雰囲気の中美味しいパンとコーヒーを楽しみ、
朝のゆったりとした時間を過ごしたい私にはちょっとマッチしなかった感じです。
 
ホットドックセット、ドリンクにカフェオレ(+100円)を選択して750円。
カフェオレも機械で入れるもので、コーヒーショップチェーンくらいの味、という印象。
ホットドックも、オニオンとかいわれでオシャレに盛り付けてはいるが、
味は凡庸。
パン自体もそれほど美味しいとは感じませんでした。
美味しい朝ごはんならばこのくらいの価格帯でいいけれども、
クオリティを考えると、この価格は場所代と割り切らねばですね。
同じくフランス本店のポールとかが美味しいので、それと同レベルのものを期待しちゃっていました、、、
パリ本店の方はこのコーヒー、パン、ソーセージを味わったことがあるのだろうか。。。
 
期待値が高かっただけにちょっと残念!
ですが、カフェの利用出なく、パン屋としての使い方の方がいいかな。というところ。
 
このカフェは今の渋谷の朝の雰囲気を体現しているようなお店。
朝から勉強会を開いていたり、英会話などの自己啓発をしていたり、
もちろん仕事をしている人もいたり。
朝からこの活気は元気をもらえますね。
 
今度帰りに買って帰ってみよう。クロワッサンが美味しいらしいです!
 

【ダルマット 六本木】場所よしコスパよし。もっちり麺のパスタが絶妙だけれども…

西麻布の人気イタリアンの六本木ヒルズ店。
映画の前とかにちょっと寄れるロケーションの良さが嬉しい。
 
でも、席が狭いのか、とっても圧迫感が。
以前はサルバトーレだったところを射抜きしたせいでしょうか。
或いは、店員さんのオペレーションが悪く、あくせくしてるためでしょうか。
また、隣の席との間隔が狭いのは、休日のランチ時間帯ということで仕方ないのでしょうが、
これがディナーだと割と気になりますね。。。
ゆっくりと落ち着いて食事、という感じではないです。
すみません。しょっぱなから辛口なのは、それだけ期待値が高かったから、です。。。
 
お任せコース2800円がお得
前菜、パスタ、お肉、デザート、カフェのコースを選択。
わくわく!
 
前菜四種盛り。
特段非があるわけでもないが、特に感動もなく。
可もなく不可もなしといったところ。
カルパッチョのお魚の鮮度がイマイチだったからでしょうか。。。
食材の組み合わせも斬新というわけではなく、いたってオーソドックス。
また、繁忙時間帯だったせいか、全体的に盛り付けが少し雑で、ビジュアルには感動せず。。。
 
パスタは美味
ポルチーニ茸とチキンのクリームパスタ。
パスタの麺は太めのモチモチ麺。
これがポルチーニの香り立つ濃厚クリームソースと絡み合い、
風味と食感とで大満足。
ポルチーニ茸もフレッシュなのがたっぷりと入っていて、具と麺とのバランスもぴったり。
パスタが美味しいイタリアンは意外と貴重なので、発見できて嬉しい♪
 
米沢豚のグリルは脂身多め
美しいピンク色のツヤッツヤな豚のグリル。
ちょっと脂身が多めでした。
これが好きな人も多いでしょうが、私は脂身部分は残さざるを得ませんでした。。。
豚自体は臭みなく、柔らかく、味もあり、美味しかったです。
豚の質は悪くないので、もうちょっと脂を落とすともっと私好みになると思います。
となりの席の女性も脂身を残していたので、私だけではないかも。
 
栗のクレームブリュレは溶けきらずの状態でのサーブ
デザートは季節の栗のクレームブリュレ
カラメルの風味が芳しく、濃厚なクレームブリュレですが・・・
なんせ固くて・・・。
おそらく作り置きの冷凍していたのが溶けきっていない状態でサーブされたのでしょう。
アイスクリーム仕立てというわけではなさそうなので・・・。
これ、もうちょっと溶けてたらもっと美味しいだろうなーと思いつつ、
あまり時間もゆっくりしていられなかったので、
そのままいただきました。
栗のクリーム自体は美味で、カラメルとのバランスもよく、
だからこそ、ちょっと悔やまれました。残念!
 
全体的に悪くないのですが、人の多い時間帯に来たせいか、
クオリティが少し期待よりも低かった印象。
でも、それでも満足できたのは、ダルマットの名声の所以かと。
 
ごちそうさまでした!
 
味   ★★★★
雰囲気 ★★
コスパ ★★★★
総合評価★★★★
(別の時間帯を想定してちょっと甘めに。)
 
 
 

オンライン英会話【EF English Live】をはじめてみて

最近英語を話す機会が少なくなって、やばい!
と思ったので、英語の勉強を再開しようと思い立ち、
でも通学コースは時間的に通うのが難しいことが判明したので、
オンライン英会話にチャレンジ。
 
EFのLiveEnglishを使ってみたので、そのレビューをしようと思います。
 
■利用可能端末が豊富なのが嬉しい
講師との会話レッスンではない、通常のレッスンであれば、
PC、タブレットiPhone全て可能。
私にとってはこれが大きいです。
隙間時間とか、帰宅後寝るまでの間のちょっとした時間に気楽にやりたかったので、
PCだとちょっとだけ面倒。大した工数ではないけれども、そのちょっとした差が
その日にやるかやらないかの決定ポイントになったりするのが不思議です。
 
講師との会話レッスンはPCかタブレット
 
私は全てタブレットでやるのがイチバン便利なので、いつもタブレットで実施。
ちなみに進捗も全てクラウドで管理されているので、端末を変えても進捗状況が自動同期されるのも嬉しいポイントです。
I phoneでもできるようになりつつあるようですが、まだまだ未成熟なので、あまり使っていません。
 
■通常の独学レッスンが想像以上に「話す」レッスンで、実践的!
独学は英文を読んで選択式の問題を解いたり、というのを想像していたのですが、
こちらは想像以上に話すことが求められます。
マイクがないと基本的にはレッスンが成り立たず、
画面に出てくる内容を声を出して読む、ということが求められます。
そして以外とこちらが読んだ内容に対する採点の精度が高いです。
もちろん、音声が適切にインプットできていなかったためにNG判定となることもありますが、
ひと単語を似たような別の単語と間違えたりしたら結構適切に判定してくれます。
問題のレパートリーも結構あって、
画面に出てくる内容を読むだけのものから、聞こえてくる会話の内容に合わせて
選択式の回答を読むというものもあり、これは実際に会話をしているような気分になります。
 
かなり声を出して話すことが求められるので、単語や文法の定着がしやすく、飽きにくく、話すことに対する躊躇などもなくなるので、これがとっても素晴らしいと思います。
 
■オンラインのカンバセーションレッスンはテクノロジー問題に難あり?
オンラインと対面とのイチバンの違い、それはオンラインならではの問題であるテクニカルの部分での改善点。
若干のタイムラグがあるので、会話の間に不自然な間が発生したり、声が重なったり。
グループレッスンになるとさらに顕著で、会話がうまく噛み合わなかったり、向こうでエコーして煩かったりと、諸々の問題が。
 
■会話レッスン、ライティングは採点サービス付き
会話レッスンやライティングの成果物については、
講師による採点サービスもあります。
 
個人的にはこの教材はかなり気にいていて、
スピーキングを猛練習したい時は、これとオンライン英会話のプライベートレッスンを毎日できるようにすれば完璧かも、と思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

同じ金額費やしてここまで違う。高見えオンナ、安見えオンナの違い

私の周りには、いわゆるバリキャリ女性が多く、
つまり、それなりに高給取りな方が結構いるのですが、
彼女たちを見ていて、身なりにお金を使っているのにあまりそうは見えない人と、
とっても上質なものを身にまとっているな、と感じる人とがいます。
色々観察しながら察するに、普段身だしなみ系に使っているお金自体はあまり変わらなそうなのに、
かなり上質に見える人、つまり高見えオンナと
残念ながらチープに見えてしまう人、つまりは安見えオンナとがいるようです。
 
この違いはなんなんだろうなー、と観察した結果、
安見えに見えるその理由を独断で定義して見ました。
 
■傷んだ髪、手入れしていない髪
かなり明るい髪色でプリンになっているのは論外で、
そうではなくても、パサ付いて広がり、それを放置していたりすると、
いくら素敵な装いをしていても一気に格下げされてしまいます。
 
■ド派手、ギラギラ系
ビビットカラーの組み合わせとかが好きな人、結構いますよね。
ただ、派手で高見えてはかなりお金をつぎ込む必要があると思います。
エッジの効いたファッションはびっくりするくらいのお値段がしますからね。
そこに安っぽい要素が加わると、一気にレベルダウンしてしまうところが要注意です。
高級品によって周りのコーディネートを格上げするのが高級ブランドを持つことの適切な使い方ですが、
ヴィトンを持っているギャルみたいな感じで、周りのコーディネートの安っぽさによって
本物のヴィトンのバッグが偽物かのように格下げされてしまうことがあります。
中途半端な高級感だと偽物に見えて安見えしますので要注意!
 
■服の手入れはレディのキホン!
しわ、毛羽立ち、ボロボロのピンヒール。
これらはいくら素敵なコーディネートをよくしても、一気に安見えしてしまいます。
バリキャリ女子は忙しくて手入れをする暇がない、という人が多く、
コレにはまってしまっている人が少なからずいます。。。
ならばそんなに高くない服でも手入れにお金をかける方がベターです。
頻繁なクリーニング、ヒール交換など、面倒でもやった方がコスト対効果は抜群に良いです。
ボロボロなシャネルよりも手入れの行き届いたZARAの方が高見えです。
 
■服、バッグ、靴だけでなく、普段の身のこなしって結構重要
電車で足開いて座ってたり、肘ついてクチャクチャ食べたりと、
日常の所作が下品だと、いくらたかいものを身につけても、一気に格下げになってしまいます。
普段の身のこなしが美しいと、衣服が一気に格上げ。
お金をかけなくても所作一つで一気に印象が変わります。
 
■高見えを極めたらお金は別のことに費やせる
私個人としては、高級ブランドに大金をつぎ込むようなことはしたくなく、
それなりにキチンとシックにまとまっていれば、
身なりにそこまでお金をかけなくてもいいかな〜派です。
それよりも美食を追求したり未知の場所へ旅行したりといった経験や
自己投資や株式投資といった自信や自己資産への投資に使いたいので。
 
なので私なりに上記のような点を日々研究しつつ、ZARAなどのファストファッションを活用して、
ファストファッションでも高見えオンナ」
を目指しています。
 

3分間読むだけでワインを「選んで」オーダーできる。ワインの基本のキをまとめてみた

普段、「なんとなく」でワインを選んでいませんか?
私は本当に、店員さんのオススメだけを頼りに、なんとなくで選んでいました。。。
 
でも、ソムリエの資格を取るまではいかなくとも、
主体的にワインを選べるようになりたいと、基本だけ、調べて見ました。
 
まずは基本のぶどう品種。
赤、白それぞれ6種類覚えてみましょう。
 
赤ワインの王道はカベルネ ソーヴィニオン。
一度は聞いたことがあるでしょう。
「ベタな赤ワイン」を求めているなら、これ。
 
でも、今日の気分はちょっと軽く飲みたい。
そんな時は「ピノ  ノワール」選んで見て。
逆にお肉としっかり合わせてコクと香りを楽しみたい。
そんな重めの赤がいいなら、「メルロー」を試して見てください。
 
白の王道。はい、シャルドネさんですね。
こちらもベタな白ワイン。
それよりももっとフルーティな甘みをお求めならリースニングを。
ジュースのような、カクテルのような、女子受け高そうな、そんな子です。
逆に、すっきりシンプルな味がいいならソーヴィニオン  ブランを。
日本酒のように、食事をスッキリと引き立ててくれるいい子です。
 
続いて生産地。
なんとなくワインが美味しそうなフランスやイタリア?とかで選んでいませんか?
生産地の特質を掴むと、失敗が減ります。
さて、ワインの世界は、新世界と、旧世界という、二つの世界に分かれています。
何が違うって、ぶどうの品種を、一種一本勝負なのが新世界、
複数品種ブレンドしてその絶妙なバランスを楽しむのが旧世界です。
 
◆旧世界
ヨーロッパの、「THEワインの産地」な国々で、
フランス、イタリア、スペイン、ドイツ等々。
ちなみに、ワインは生産地域が限定されているほど格上で、
フランスの中でもボルドーは有名ですが、
そのさらにメドック地区、
さらにさらにマルゴー村、となると、本当に限定された場所、となります。
 
新世界
アメリカ、オーストラリア、チリ、ニュージーランド
 
ワインの好みを伝える味のレパートリー
フルボディ 、ミディアムボディ、ライトボディ。
よくメニューにも書いてありますよね。
これは果実味、渋み、アルコールを合計した強さを表しており、
フルボディが全てにおいて一番強い、いかにも濃厚なワイン、を表しています。
 
価格感と選び方
さて、ここまでくると、大分ワイン選びのベースができてきましたね。
あとは価格との関係で最終チョイスまで持っていきましょう。
 
◆まず、小売価格が1000円未満のワイン
正直言って美味しいワインは少ないようです。
レストランだと小売価格の3倍程度の価格設定なので、3000円のボトル、ですね。
 
1000-2000   デイリーワイン
ワインを楽しむなら、これくらいを最低ラインとしておきましょう。
果実味がハッキリしてたりと、「分かりやすく」美味しいワイン。
なので新世界のワインに美味しいものが集中しています。複雑な味わいを魅力とするボルドー、ブルゴーニュを飲むならこの価格帯はおすすめしないようです。
 
2000ー5000円
ちょっと贅沢ワインになると、果実味に頼らない、複雑で繊細で分かりにくく美味しいワインに出会えることも。新世界ワインならほぼ外れなし。フランスワインはこのくらい出さないと外れる可能性が高いです。
 
5000-
それ以上、のワインになって初めて、フランスワインで美味しいものに当たる確率が高くなり、
30000-
となると、ほぼ外れなし、です。
でもさすがに、普段こんなものはあまりお目にかかれないので、
程よくコスパよく、いいワインを見つけたいものです。
 
ちなみに、フランスワインの最高峰とされる五大シャトーも一応知っておきましょう。
超有名なのであまり出会う機会は少ないけれども、何かの折に飲めたらラッキーですね。
-サン  テステフ村
-サン  ジュリアン村
-マルゴー村
-リストラック村
-ムーリ村
 
以上の情報を知っておくだけで、主体的にワインを選ぶことができるのではないでしょうか。
これらを知っているか知っていないかの違いはかなり大きいので、
ぜひ今後活用して見てください。
 

仕事選びの本質は、自由と安定とのトレードオフ

就職先を探す際、まずは何を重視するだろうか?
業界、業種から選んでいる人が大多数ではないだろうか。
数ある企業から、ある程度の数に絞るために、まずは業種、職種を考える。
そして、「何となく」自分が好きそうな業界を何となく決め、そのなかで「良い会社」を希望する。
「良い会社」、世間一般的に共通の基準で測られた「良い会社」。
それは誰にとって「良い会社」だろうか??

私も以前はその切り口で会社選びをした。
・・・それ故に結果的に自分に全く適していない会社を選択することとなってしまった。

それでは、まず始めに考えるべきことは何か?
それは、自由を選ぶか、安定を選ぶかの二択である。
その切り分けをした上での業種、業界の選択をすることを私はお勧めする。
ここでいう「自由」とは、働き方の自由度、「働きがい」。
「安定」とは、企業の安定性及び、ライフスタイルの安定といった、「働きやすさ」である。

最近、様々な書籍や雑誌で、働き方の自由度や働きがいについて取り上げられることも多くなった。
それだけ自由な働き方に対するニーズも高まってきているのだろう。
さて、ここで注意してほしいのは、自由な会社、自由な働き方、というのは、
そんなに甘いものではないということ。

本田直之さんの著書、「あたらしい働き方」でも、働きがいのある会社が紹介されており、
そこに書かれているような「自由」な会社には憧れをもつかもしれない。
ただ、この本でも最後の方に若干述べられているが、
「自由」というメリットはあるが、同時に「厳しい」会社がほとんどである。という事実。
つまり、そんな会社で働くならば、ある程度の覚悟が必要であるという事。
例えば、いわゆる「ブラック企業」的な側面をも受け入れる必要があるという事。
長時間労働、激務やプレッシャーやストレスといった面でのタフさを求められるという事。

要は世間一般的に「激務」「ブラック企業」といわれていようが、自分の価値観に合っていれば働きやすい会社、自分の価値観とかけ離れていれば、どんなに「働きやすい会社」といわれていても、非常に辛い環境となりうる。ということ。

私自身、前職は残業もほとんどなし、福利厚生も手厚く、仕事へのプレッシャーもほとんどなく、
のんびりとマイペースに働ける会社であった。
働く場所に「安定性」「プライベートの充実」を求めている人にとっては最高の会社かもしれない。
ただ、私の場合は、その「ヌルさ」が退屈で仕方が無かった。
安定していて、キャリアパスがはっきりしているからこそ、3年後の自分の仕事、立場を
すぐに悟ることができ、その瞬間モチベーションは急落した。
急に人生が色あせて見え、常に気分は落ち込んでいた。
そこで気づいたのは、自分は安定やキャリアパスといった、決められた線路上を走るのは
非常に向いていないということ。
職種、業種としては自分に合っていたが、「安定性」という面でのギャップがあまりにも大きかった。
そこで私は転職することにした。
安定した生活よりも、先の見えない不安定な世界へ。

現職はいわゆるベンチャー企業
勤務時間も長く、企業としても安定はしていない。福利厚生もほとんど整っていなければ、
成果を求められ、自分の仕事に責任があるため、プレッシャーも大きい。
ある人からみるといわゆる「ブラック企業」であるように映るかもしれない。
転職する際、次に行く会社について話すと、母親からは非常に心配されたりもした。
平日は毎日家に寝に帰るだけ、という生活。平日にプライベートな時間はほとんどない。
それでも、今の仕事の方が断然好きだ。
なぜならば、
安定していないからこそ、会社のダイナミックな変革のまっただ中で思う存分好きなようにできる。
仕組みを、仕事を、自分で作れるから。
仕事に責任をもてるからこそ、成果さえ担保していれば自分の好きなように仕事ができる。
福利厚生が整っていないからこそ、その分のリターンは給与という数字で支払われる。
自発的にやりたい仕事を取りにいき、責任をもってその仕事をやりきるまでに得られる能力は大きい。
しかも企業独自の知識、スキルではなく、他の場所でもしっかりと活用できる能力を。
そのため、もし明日今の企業がなくなってしまったとしても、他の働き口を探すのに、
さほど心配はしないだろう。
そういった意味で、自分にとって安定はほとんど意味を持たない。

どちらの選択が正しいかは、その人個人の価値観によるため、正解などない。
私の今の会社も合わない人にとっては辛くて仕方のない会社に思えるだろう。
実際にそう思って退職する人も数多く存在する。
「良い会社」というものに対する評価は人それぞれである。
だからこそ、仕事を選択する際にはまずはこの部分をはっきりさせることが大切である。
一般的な共通の基準ではなく、個人の感じ方に依存するのだから、自分自身に聞く以外、
本にもインターネットにも答えは書いていない。